2020.06.25
とある10の物語
-物語が生まれるノートに記す
うつくしき表現者たちのそれぞれの物語-
shandi nivas cafe’ さん
「60年前の家」
北海道に移住し一年ほど経った頃、60年程前にた建てられたこの家に出逢った。
長い間空家だったこの家は、ほぼ廃屋と言っていい程の状態だった。
三角屋根のてっぺんには四角い煙突がある。
厳しい冬に
真っ白な雪を被った屋根。
暖をとるために焚かれた火の煙が、この煙突からもくもくと伸びている姿を想像する。
地平線の先には美しい山々が見渡せ、敷地内には程よく木々が生えている。
ここだと思った。
60年の歳月を経て、新たなる物語が生まれる瞬間だった。
「shandi nivas cafe’ 」
平和と安らぎの場所
*写真は60年前のもの
2020.6.22
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